通常はたった5分の番組であるEテレの「0655」と「2355」ですが、たまに拡大版とか特番などといって20~30分の放送をすることがあります。昨夜はまたまた奇妙な表題「うのきろり」を冠した20分の特番が23:55から放送されたので、眠い目をこすりつつお付き合いしました。
まずはこの怪談じみた字面の「うのきろり」の意味ですが、これは時々「よんきびう隊」というさまざまなメッセージのプラカードを掲げた動物たちの一員であるカブトムシの仲間5匹が今回掲げているメッセージで、角の長い順に並び替えると「のりきろう」となって、つまりは夏を乗り切ろうというスペシャル特番であるわけです。
内容は例えば朝の0655で人気の「ねこのうた」では木村カエラちゃん、「いぬのうた」ではなんと、あの大御所中尾ミエ姐さんが歌を担当した豪華バージョン、また「顕微鏡で覗く世界」では最近新しく加わったウニの幼生・プルテウスの美しい映像、それからネズミの矢で決まるショートアニメでは「すったもんだアニメ」で、Simon's catのいたずらが普段より長く楽しめましたし、金曜夜だけ放送される爆笑問題の「夜更かしワークショップ」もあったし、トビハゼのトビー君も出番が多くてご機嫌でした。朝も夜も必ずある「日めくりアニメ」は視聴者人気ベスト5があって、私の予想では絶対「大尊寺ナツ子」かなぁと思っていたけれど、意外に「ぷかぷかピー」という奇妙なキャラが栄冠に輝きました。
そしてまだ完成していないけれどちょっとだけ見せましょうという新しいおはようソングは、お笑いタレント・ブラックマヨネーズ(?)の2人が大阪のおばはんに扮装して歌う「電車で化粧はやめなはれ」。
・・・いやはや、これらがいったいなんの役に立つかと問われれば、ほとんど人助けにはならないような、考えようによっては5分間公共電波を使って何をするねんと突っ込まれそうな番組ではありますが、見たあとはいつもほのぼのとした気分になって、心の棘がするりと抜けていくような気がします。
人間、パンのみにて生きるにあらず・・・ですかね。