今週初めに発売されたプレミアム商品券「がんばる券」は、地域振興策の一つとして国が行っている事業のようで、近隣の自治体も同じような商品券を発行しているようです。しかし、これでいったい何が振興され、誰が喜ぶのか、よく分からないまま無駄に税金が使われただけということになりはしないか、なんとも心もとないことであります。
波佐見町で発行されている「がんばる券」は、500円の商品券23枚が1冊で1万円で購入でき、1世帯あたり10万円分まで引き換えが可能、12月までの約半年間の間、町内のほとんどの商店やスーパーばかりでなく、建築業者や新聞販売店、コンビニなどでも使うことができ、1万円につき1,500円のお得(プレミアム)がつくのですから、庶民にとっては嬉しい限りで、何の文句もありませんが、果たしてこれが地域商店の売り上げ増に繋がるのか、この券があるから我慢していた何かを買おうという動機付けになるのかというと、そのような効果は素人目に見ても期待できそうにありません。老人夫婦だけであまり消費活動が活発でない世帯は別として、ほとんどの家庭では普段の買い物に月々2万円くらいは使うものですから、特別に消費意欲をそそるというほどでもなく、日々の食糧や日用品の購買にほとんどが費やされてしまうことは明白で、商品券の印刷代や担当者の手間などを考えると、骨折り損のくたびれもうけになってしまうのではないかと、素人は心配になってきます。
それとももしかしてこれは来春の統一地方選挙に向けてのばら色の夢のバラマキ政策??
チッチッ・・・安倍さん、最近の消費者は冷静だし、情報も豊富でなかなか手ごわいから、その程度のバラマキでは誤魔化されませんよ。